今日は日直でした。
みなさんがイメージするのは、教室の黒板を消したり日直日誌を書いたりする日直だと思いますが、教員の日直の仕事は種類がまったくちがいます。
まず、学校の定めた生徒最終下校時刻になると校内放送で下校するようにアナウンスします。
「最終下校時刻の5時15分になりました。校内に残っている生徒は窓を閉め、速やかに下校するように。これから日直が巡回します。施錠されている扉からは出ないように」
このような感じです。
つぎに、その30分後くらいに校内の全てを巡回します。
この時期ですと、窓が学校中のいたるところで全開なので、ひとつひとつ窓を閉めて歩きます。
本校の場合は、校舎が3ブロックにわかれていて、それぞれが6階、5階、4階となっています。
エレベータを使ってもいいのですが、結局窓や非常階段、非常ドアを全て確認しながら校内に残っている生徒に下校するように声をかけ、教室に残っていた生徒が教室を出るのを見送ります。
学校全部を巡回するとだいたい1時間くらいでしょうか?
漫画やドラマなどでは懐中電灯を持って歩くイメージがあるかもしれませんが、実際には暗い学校の中を日直日誌(記録用)と施錠用のマスターキーだけを持って巡回します。つけっぱなしの照明も消して歩くので巡回が終わる頃には真っ暗になります。
携帯のカメラなので暗いですが、こんな感じです。
数年前(5年前くらい?)は学校には警備員さんが常駐していて、これらの窓閉めや巡回は警備員さんがやってくれていたのですが、東京都は予算がないらしく警備員さんの常駐をやめてしまいました。予算削減のためだそうです。
「予算がない」と現場には主張して警備員さんがやってくれていた、これらの仕事は教員の仕事になりました。
#でも、予算があまっているから東京オリンピックをやるとかなんとか理解に苦しみます。
ちなみに、予算がないので、用務の方々(校内の軽微な修繕や樹木の選定、校内美化などの様々な雑多なことをして頂ける本当に頭の上がらない方々)の常駐もやめるらしいです。
これらのことも教員にやらせようということらしいです。
話がそれてしまいましたが、日直です。
今の時代、当直はありません。学校に泊ることはありません。
深夜の学校は機械警備(セコムやALSOK)が守ってくれるそうです。