2008年8月アーカイブ
栽培の記事でも書きましたが、栽培の授業で実験に使うためにホウセンカ(タイトルは漢字で鳳仙花としてみました)を八王子まで持って行きました。
栽培の授業は4人のグループだったので、4人がそれぞれ育ててきたホウセンカのうち、一番元気のいいホウセンカを使用して実験を行いました(光合成の実験など、個人単位で行う実験には自分のホウセンカを使用しました)。
実験で使わなかったホウセンカは、処分していいという事務連絡があったのですが、せっかく育てたホウセンカなので授業の最終日に家まで持って帰ってきて一番日当たりのいい場所に置いておきました。
ところが、ホウセンカの茎のそばを見るとなにかが生えています。
八王子で、菌糸をもらってきちゃったんですね。キノコには申し訳ありませんが、早々に抜かせてもらいました。
栽培の授業記録です。
木材加工、金属加工と集中講義の連続や様々な事情でとても疲れています。
ほうせんかも無事に育ちました。実験用に最低5株を持っていく必要があるので小さめの鉢に移し変えて八王子まで運びました。
授業は、八王子校舎の教室で行われました。
(この内容なら新宿校舎でもよかったと思います。)
授業の流れとしては、講義を聞いて、ホウセンカを使った各種実験して、DVDを見るが基本型でした。
行った実験は、水耕栽培による肥料効果、たねのつくりと発芽の観察、たねの中身の変化の確認、発芽条件の観察、光合成について、植物による蒸散などを行いました。
また、最終日にはキクの栽培についてプレゼン発表も行いました。
(キクの種類はくじで決まり、同じキクの人はいませんでした)
追記
栽培の授業はこれで終りではありません。このあと50ページを越えるレポート作成があることに、この時の私は気づかないふりをしていただけでした。
栽培の授業(シラバス)は担当の稲冨素子先生(非常勤講師)から、事前課題が出ました。
課題「ホウセンカ」の栽培
ホウセンカの種子を配布しますので、「栽培」の初日に自分で栽培したホウセンカを持参してください。このホウセンンカは講義中に実験・観察にしようします。
<中略> また、生育時の過程を観察して、レポートにまとめてください。準備した資材、潘種の方法、発芽の様子、成長観察、かん水時の注意点などの内容を入れ作成してください。(レポートの書き方も参考資料に添付してあります)。成長過程はスケッチを入れてください。スケッチに写真を添付できればしてください(写真のみでスケッチがないものは不可)。レポートは講義の初日に提出してください。
この課題がとても大変でした。
種子以外の必要なものは自分で揃えなくてはいけません。さらに植物ですから一日二日で成果がでるわけではありません。
本業をいいわけにしてはいけませんが、準備に時間がかかってしまい結果としてホウセンカを育てる時間が短くなってしまいました。
育てるのは大変でしたが、徐々に育っていく姿はとても愛らしかったです。
東京都教職員研修センターの平成20年度夏期集中講座学習指導D「実践で活用するICT」で、講師を担当しました。
教育委員会の許可を取らないと資料は公開できないと思うのですが、「ICTのある生活」というタイトルで実際に授業でICTを活用するトピックなどを短い時間ですが発表させていただきました。
少しでも都民の方、現場の先生方の力になれば幸いです。
セキュリティ&プログラミングキャンプ2008の講師を担当させていただきました。
若い力を見ると、この仕事をしていてよかったなと思います。
さらにスキルを磨き、この経験を活かして学校で生徒達にいろいろなことをフィードバックしたいと思います。
金属加工(実習を含む)の授業記録です。
基本は木材加工と同じです。
講師は、工学院大学附属高等学校の島田先生です。島田先生は、附属で技術の授業を担当されているので、技術の授業をする上での授業準備の裏側など様々なノウハウも習うことができました。
授業では、作品を作る、その作品についてレポート(翌日提出)を書くという手順で進みます。
文鎮とキーホルダー
テープカッター(完成品)とその軸のボルトナット
アルミの三段トレイとフライ返し
塵取りの製作、結構大変でした。
最後は卒業制作。
何を作るか自分で決めて図面を引きます。製図なんて二度とやらないと思っていたので、所有していた製図道具は全て処分してしまっていました(涙)。仕方がないので寸法線用に0.3mmの製図用ペンなど必要最低限の道具を購入しました。
これまで学んだ内容と、はんだづけ(溶接の一種)を使いながら作品を作っていきます。完成したら如雨露なので、水が漏らないか実際に水を入れて確認します。無事に水が漏れないことを確認して最後に塗料を塗って如雨露の完成です。
物を作っているときは楽しくてあっという間に時間が過ぎていきます。
金属加工の授業で微妙に大変だったのが、作品に対するレポート作りです。その作品を作る上での注意点や工具の使い方、授業のポイントなどを絵と図と文章でまとめていきます。レポートは翌日の授業開始前に提出し、その日のうちに返ってきます。
作業(作品作り、レポート)は大変でしたが、とても楽しい授業でした。
工学院に入学した最大の目的である木材加工(実習を含む)の授業記録です。
シラバスには以下のように記述されています。
授業は八王子からバスで20分の場所にある工学院大学附属高等学校の技術室で行われるため、授業開始である9:20に間に合うように移動しなければなりません。
つまり私の行動としては、
6:30 起床という動きになります。
7:20 家を出て、JR千駄ヶ谷に向かう
8:30 京王八王子着
8:40 大学の無料バスに乗る(この時間しかバスなし)
9:00 大学到着
9:20 授業開始(八王子校舎)
15:20 授業終り(八王子校舎)
15:40 有料のバス(西東京バス280円)にのる
(大学の無料バスは16:50までない)
16:10 京王八王子着
16:15 くらいの電車にのり新宿へ
17:10 くらいに新宿着
(もちろん、日中の授業なので全て有給休暇や夏期休暇等を活用しました)
交通費に関しては、朝のバスは無料、帰りのバスは時間を買うと思い西東京バスで280円、電車に関しては、教職特別課程生は正規学生なので学割が使えます。
学割の定期代は、京王新宿駅から京王八王子まで一ヶ月定期で4310円でした。
授業の概要としては、自分の設計した本棚やテーブルなどの作品を製作します。
その際、ほぞや接ぎ木、組手など指定された技を使うことが基本条件です。
私は写真のようなサイドデスクを作りました。
追伸 このblogを見ている人へ。
もし私と同じ尾高先生の授業であるならば、授業を受ける前に何を作りたいか考え、キャビネット図と三角投影図、部品図を事前に考えておくと良いと思います。
工学院ネタはひさしぶりなので、補足から始めます。
私は高校における必履修(全ての高校生が必ず学ぶ)科目情報を担当する上野高校の教員です。
上野高校では、1年生に2単位(授業シラバス)の授業をしているのですが、生徒達の情報に対する知識や経験に大きな格差を感じています。
この原因の一つは中学校の「技術・家庭」にあるような気がしています。
学習指導要領に正しく従えば、義務教育を終了した高校生は、技術分野の中で「情報とコンピュータ」について学習済のはずです(詳細は学習指導要領や教科書を見るとわかります。)
ところが、生徒に話を聞くと「中学校で情報もコンピュータも一切やっていない」という話が沢山の生徒から返ってきます。
なぜ、このような事態が起こるのか。この疑問を解決するひとつの方法として、中学校で行われている「技術・家庭」の学習内容を高校の教科情報教員である私が理解し、高大連携ならぬ中高連携を強く意識することで高校における情報教育はさらに良くなると思い、
中学校教諭一種免許状(技術)を取得することを決意しました。
(もともと学部生だったころに欲しかったという想いも密かにあります(^^;)
決意をしたものの、困ったことが発生しました。
中学校教諭一種免許状(技術)を取得するためには、「木材加工」「金属加工」「栽培」の実習を含む単位が必要になります。
困ったのは「実習を含む」という点です。
中学校教諭一種免許状(技術)の免許状は以外と多くの大学で取得することができるのですが、科目等履修で実習科目を受けられるのは卒業生に限るという大学がほとんどです(工学院も「実習科目は卒業生に限る」となっています)
私は工学院の卒業生ではないので、科目等履修では実習科目を受講することができません。
ところが工学院には教職特別課程という1年間のみ在籍するコースが存在し、このコースならば実習科目の単位も取得でき、以後は卒業生扱いにもなるということがわかりました。
本学には、他大学の卒業生で教員免許を取得しようとする人のために、全国でも数少ない「教職特別課程」という1年間のコースを設けています。社会人が履修できるように夜間の授業で必要単位の修得が可能です。学費の面、仕事との負荷分散など悩むことは沢山ありましたが、免許を取得する(実習科目を受ける)という目的以外にも、10年現場に出た経験と知識を踏まえて、もう一度教職科目を勉強したいという気持ちもあったので、入学を決意したわけです。
長くなりましたが、私がなぜ工学院に入学したのか伝わったでしょうか?